新型コロナウィルス:ワクチン接種の副反応

時論公論
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新型コロナウイルスのワクチン接種が日本で始まって1ヶ月が経ちます。今は医療従事者へのワクチン接種の段階で、ワクチン接種の会場はすべて病院内のため副反応が起こっても対応がすぐにできますが、今後高齢者・一般へのワクチン接種が始まった場合、副反応への影響がどのように起こる可能性があるか、ワクチン接種に重大な懸念はないのか検討していきます

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3月16日時論公論~ワクチン接種1ヶ月、副反応をどう考えるか

解説委員:中村 幸司(医療担当)

副反応の報告

*副反応の今までの報告は重大な情報が漏れないように”疑い”も含んだ調査結果が発表されている

◆結果報告:3月11日まで◆

(死亡)1例:くも膜下出血(60代女性で、ワクチン接種の3日後に風呂場で倒れた

⇒”ワクチン接種と関係はない”との見方がある一方で、関係ないと言える十分な情報もないと指摘されている(詳しい調査を継続中ではあるが、ワクチン接種を見直すことはしない方針)

(アナフィラキシー:急激なアレルギー反応)36例:発疹、腹痛、呼吸困難、意識障害など、アナフィラキシーは対処が遅れると命に影響する恐れがありワクチン接種時には注意が必要

⇒今回の調査で、日本人は外国人と比べてアナフィラキシーの症状が出る人が多く、特に女性がアナフィラキシーが出やすい結果となった

⇒アナフィラキシーは命にかかわる重大な症状が起こることで不安に駆られる人もいるかもしれないが、今回の調査結果では、「アナフィラキシー・ショック」意識障害は36例とも出ていない

⇒現段階では、36例すべてが回復、あるいは症状が改善している

*アナフィラキシーが出る人はいるが、速やかに適切な治療をすれば心配は少ない

(痛み・発熱など)数例:医療従事者約2万人を対象に「健康調査」を実施した結果、90%の人が翌日に針を刺したところの痛みを感じているが、海外での臨床試験と大きな差はなかった

◆3月12日に専門家による報告◆

「重大な懸念は認められない」としている

アナフィラキシーへの対策

・ワクチン接種を受けるかどうかの判断

・接種した後の対応

◆アナフィラキシーは過去のアレルギー症状が経験している人はリスクが高い◆

・実際に今回アナフィラキシーにかかった人の半数はアレルギー症状を経験している人だった

アレルギー経験がある人は、主治医に接種するかどうか事前に相談することが大事

接種する場合には、会場の医師との問診で正確に伝えておくことが重要

接種した後に、症状がでないか通常は15分以上近くで観察が必要なところ、

リスクが高い人は30分以上観察するために待機をすることが必要

接種後に、アナフィラキシーの症状が出た場合にすぐに対処できるようにしておく

*高齢者はアナフィラキシーの症状が出た場合、重症化するリスクが高いためワクチンを接種するかどうかも含めて周囲と相談し支援を受ける必要がある

また、アナフィラキシーが女性に多く出るため女性の観察時間を長めにすることも検討すること

ワクチン接種に対して、リスクとメリットをよく考えて、調査結果で新たに分かってきた情報を元に、アナフィラキシーへの事前対策を取り重症化しないように十分気を付けてワクチン接種を実施していく必要があります

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