NHK大河ドラマ:青天を衝け(第七話)3月28日放送【青天の栄一】

大河ドラマ
スポンサーリンク

第七話は、栄一の恋ごころとタイトルである”青天を衝け”のタイトル回です

なぜ、このタイトルがつけられたのか、それは栄一が旅で見つけた志だったからなんですね

スポンサーリンク

青天を衝け「青天の栄一」第七話

江戸へと旅立つことになった長七郎のために送別会をしていた

栄一や与吉たち含め数人の仲間と楽しく酒を飲む、そんな中で惇忠が送別の詩を送りたいと言う

ここで、徳川家康が登場!

「こんばんは、徳川家康です」

栄一たちを見て、家康が言う

「私が若いころ、彼らのように楽しい宴は考えられなかった」

産まれてすぐに人質となり、それからずっと闘い続けていたから

そして、家康が創り上げた太平の世では文化が一気に発展した

特にブームとなったのは、惇忠が読み上げようとしている漢語によるポエム、漢詩である

武士や学者はもちろん、栄一たちインテリ農民も漢詩を読み、今現在理解できる人は少ないと思うが

江戸人の心を知る上では、どうしても披露したいので漢詩を今の言葉に訳して披露することにする

それでは、どうぞ

惇忠が送別の詩(漢詩)を披露し始める

「男として豆と麦の違いのわかる者なら誰でも優れた獅子が

遠くへ旅することを引き留めはしない

弟よ、旅に出ろ。孝行を案ずるには及ばず。家は俺が守る。

名を高め、世に知れ渡る偉大なる仕事をするのは、お前の役目だ。

慎ましく暮らし、母や家を養うのは俺が引き受けた。行け。そして励め。

学問に武道に、この旅を奔走せよ。名のある人種と討論せよ。

この兄もまた目を見開いて、お前の帰りを待っていよう。」

送別会がお開きになり、栄一が目覚めると惇忠が机で徳川斉昭の肖像を見ていた

惇忠に「本当は自分が江戸に行きたかったのだろう」と栄一が問いかける

それでも、誰かが家を守らなければならない。村の役目もある。だからこれでいいのだと言う。

その心は長七郎にも届いていた

長七郎は、栄一たちの期待を一身に受けて江戸へと旅立っていったのである。

さて、長七郎は旅立っていったが、旅立つ前に喜作が長七郎に勝負を挑んでいた

お千代を嫁にもらいたいからである

それを聴いていた栄一の心がざわめく。心中穏やかではない。

OP

作 大森美香

音楽 佐藤直紀

◇出演◇抜粋

渋沢栄一 :吉沢 亮

渋沢喜作 :高良健吾

尾高千代 :橋本 愛

尾高惇忠 :田辺誠一

尾高長七郎:満島真之介

尾高平九郎:岡田健史

美賀君  :川栄李奈

篤君   :上白石萌音

渋沢なか :村川絵梨

渋沢てい :藤野涼子

徳川慶喜 :草彅剛

松平慶永 :要潤

阿部正弘 :大谷亮平

橋本左内 :小池徹平

徳川家定 :渡辺大知

武田耕雲斎:津田寛治

吉子   :原日出子

尾高やへ :手塚理美

渋沢まさ :朝加真由美

大橋訥庵 :山崎銀之丞

堀田正睦 :佐戸井けん太

永井尚志 :中村靖日

真田範之介:板橋駿谷

歌橋   :峯村リエ

徳川家康 :北大路欣也

徳川斉昭 :竹中直人

井伊直弼 :岸谷五朗

渋沢宗助 :平泉 成

徳川慶篤 :中島 歩

伝蔵   :荻原 護

岩瀬忠震 :川口 覚

久世広周 :佐瀬弘幸

内藤信親 :唐沢龍之介

松平忠固 :加藤忠可

脇坂安宅 :仗 桐安

森山栄之助(回想):安部康二郎

渋沢栄一(少年):小林優仁

尾高千代(少女):岩崎愛子

ハリス  :チャールズ・グラバー

ヒュースケン(回想):レネ・ブデク

渋沢ゑい :和久井映見

やす   :木村佳乃

川路聖謨 :平田 満

平岡円四郎:堤 真一

渋沢市郎右衛門:小林 薫

喜作に縁談があった

揉め事を仲裁した際に、仲裁した相手の姉が喜作に惚れ嫁に来たいというのだ

周りが乗り気でこのままだと縁談が進んでしまう

だから、喜作は急いで自分で決めたいと思い、千代を嫁にしたいと思うようになったのである

栄一の心は穏やかではない

そのため、栄一を認めつつも何とか千代との縁談はやめさせたい

喜作へ縁談にのるように勧め、ふたりで喧嘩となってしまう

さて、場所が代わり江戸では不穏な雰囲気が流れる

平岡円四郎の元に、勘定奉行の川路聖謨が訪れる

平岡円四郎は幕府より求められた、徳川慶喜に関する書き物を作成していた

川路が言う、伊勢守(老中首座の阿部正弘)が亡くなってしまったと。

今まで、公方様、大奥、諸大名のご用向き、勝手方、諸外国との応対すべて伊勢守がひとりでやっていた

伊勢守がいなくなり、世の中は波乱の中へとさらに進んでいくことになる

徳川慶喜にも伊勢守がなくなった知らせが届く

亡くなる前に伊勢守に言われた、慶喜と一度働いてみたかったと言われていたことを想い出す

伊勢守が亡くなっても世は動く

ハリスはなお強く江戸へ求めてくる

伊勢守、阿部に代わり、権力の座についたのは開国派の老中、堀田正睦(備中守)であった

強行に通商を求めてくるアメリカ総領事のタウンゼント・ハリスに対して幕府は開国しようしていた

国は開く方に進んでいた

大名の意見は、賛同が七割だった。しかし朝廷に意見を求めるべきとの意見もあった

そして開国反対、諸外国が日本に来るのも阻む徳川斉昭は黙ってはいないだろうと慶喜が案じる

また誰が次の将軍になるのかも注目されていた

天下が大変な世の中、誰が将軍に相応しいのか

徳川慶喜にその気はない、しかし

徳川慶喜に将軍となってほしい意見は根強く続いていた

そして、慶喜が案じていた通り、父の徳川斉昭が朝廷に幕府を非難する文書を送ってしまう

堀田備中の開国行動を避難する

斉昭の行動が過激となり、堀田備中やハリスを責める。

しかし時代は動いている。斉昭も日本のために動こうとするが自分の役目が終わったのだと悟る。

斉昭の過激な行動に賛同した攘夷派も過激な行動を取っていた。

世を抑えるために、斉昭は攘夷の行動を辞め退くこと、朝廷に文書を今後送らないことを備中に伝えた

「この国は変わろうとしている、

斉昭や阿部(伊勢守)の時代は終わり新しい世が始まろうとしている。」

美賀君が慶喜に聴く

「慶喜はいづれ将軍になるつもりか?」

「私の器量では、一橋家でさえ荷が重い。まして天下を取れば、公儀滅亡後期滅亡の元」と答える

血洗島では

栄一の姉のなかが、同じ村の家に嫁いでいった。

またお千代も喜作と一緒になる話が広がっていた

尾高の家も乗り気になっている

栄一の千代への想い、千代の栄一への想いはどうなるのだろうか

子どもの頃からふたり共に過ごし、想いあっていた気持ちはどこに行くのだろうか

栄一はなんとなく尾高の千代の元へと足が動く

家の近くにいた栄一を、千代の弟である平九郎が気づいて声をかける

そして、平九郎が千代にも声をかけて二人は目を合わせるが何を話していいものか悩んで

声がでない

栄一がやっと千代に喜作と一緒になるのかと聴く

それでいいのかと。千代もなんと答えていいものか悩みつつも、有り難い話だと答える。

千代は、家はお金に困っているからどこか遠くの商売人に嫁いでいくことになると覚悟していた

それが、喜作さんのところなら小さい頃から知っているし、家からも近いし有り難いと答える。

喜作さんは優しいし、栄一さんやみんなとずっと一緒にいられるのだから有り難いと答える。

栄一と千代の心はすれ違っていく。

江戸では、松平慶永が次の将軍を悩む。慶喜を将軍へと意見を強める。

開国に揺らぐ幕府を建て直すべく、慶喜を時期将軍に押す声が再燃していた。

平岡円四郎が書いた慶喜に関する文書を元に纏められた文書を福井藩主の松平慶永(越前守)は

世継ぎを一橋慶喜に定めるように幕府に見幕書を提出した。

堀田備中が、上様には私から取り計らうと言う

第十三代将軍の徳川家定はその気ではない。

頼りない将軍ではあるが、まだ若く篤君を嫁に迎えたばかり。

篤君がうまく間に入ろうとしつつも

歌橋が「越前がメリケン(アメリカ)のハリスの面会を上様の代わりに慶喜がした方がいいのではないかと言っている」ことを伝えてしまう

将軍徳川家定は、徳川慶喜や越前を警戒するようになる。

江戸の街には、メリケン(アメリカ)のハリスが住むようになっていた。

城に入って公方様にお目通しされる予定とのこと。

江戸にいた長七郎は、街の外れの思誠塾に連れていかれた。

若者の中では特に、尊王攘夷の思想が広がっていたのである。

“異敵の民は禽獣(きんじゅう)のごとき、人に非ず” 塾の師、大橋訥庵である。

異敵を祓う、考えに賛同した長七郎は、思誠塾でも力を発揮し大橋に気に入られる

大橋訥庵はこの後、長七郎を通じて栄一にも影響を与えていく人物である

その頃栄一は、また藍売りの時期が来ていた

今年は父ではなく、惇忠と共に藍を売りに行く予定で気が楽だと言う

詩でも読みながらいければ、楽しめればいいと楽しみにしていた

相変わらず、喜作と栄一の間には千代との関係からまだ不穏な雰囲気が流れていた

そして、江戸にいる長七郎から文が届いた

今は千葉道場で武芸に励んでいるとのことだった

江戸には今、尊王攘夷の獅子が数多の国から集まっていると書かれていた

そして、喜作と栄一に宛てた手紙も届いていた

「江戸で出逢う仲間たちは気持ちがいい

皆、己の志を見つけ、真っ直ぐに生きている。

それから、お千代と一緒になるのは栄一だと思っていた。

栄一とお千代は想い合っていると思っていた。むろん喜作でも構わないのだが

栄一の欲しいものはなんだ。栄一の志はなんだ。本当にお前はこのままでいいのか。

今一度、その胸によく聴いてみろよ」

栄一が、惇忠と商いに向かう日が来た。しかし気持ちは商売人になっていない。

栄一の格好を見た父が、それでは商いに行くというより風流人の格好ではないかと声をかけるほど。

くれぐれも道中、本を読んだりや詩を書いたりに明け暮れて、大事な商いを怠らないようにと伝える。

栄一は惇忠と出かけた藍売りの旅で、この時の気持ちを詩にしたためている

旅支度を整えると、もう心は浮きたってくる
ほんの短い旅だが、それが丁度の野や山の最も美しい時期にあたるなんて誰が知っているだろう。
さぁ、これから先達について信州へ旅立つ。夜ごとその土地の風情を詩に歌っていくことにしよう
山はうねうねと波のごとき姿で、西は浅間山に接してふたつ向かい合っている。
天然の石や岩が、ごろごろとした岩肌は、人が削って造ったかのように鋭く、険しい。
一巻の書を肩に、険しい峰をよじ登り、やがて谷を歩く者、峰をよじ登る者
ますます深く険しくなり、見たこともないような大きな岩や石が横たわっている
私は、青天を衝く勢いで、白雲を突き抜ける程の勢いで進む

旅から戻ってきた栄一は、千代の元へと走る。

栄一が千代に気持ちをぶつける。千代が欲しいと。

ふたりの気持ちは無事に通じ合えるのだろうか。。

江戸では、第十三代将軍の徳川家定が悩む

堀田備中から、自分では老中首座は重荷であり越前を大老にしてはどうかと勧められていた

だが、家定は越前では自分の立場がなくなると渋っている

越前が大老になれば、毎日のようにお世継ぎに一橋をと言われるだろう

亡くなった阿部正弘の代わりとなるような、自分の言うことも聴いて

支えてくれる重鎮はいないものかと考えていた

そんな中、お茶会に呼ばれた人物がいた。

その人物は、家定のなすことを受け入れるような態度で、家定に気に入られることになった。

それが彦根藩主、井伊直弼(掃部頭:かもんのかみ)である。

突如現れた男、井伊直弼が家定に気に入られたことで、堀田備中の代わりの大老となっていく。

妙義山

栄一は藍玉を売るために、度々上州や妙義山を超えて信州へ旅をしていた

群馬県南牧村

南牧村は、栄一が度々訪れた場所のひとつ。

取引先と話し込んでいた時、栄一の馬が庭のさつきを食べつくしてしまったという逸話があって

栄一はお詫びに、その石に”藍染明王”を書き残したと言われている

碓氷関所跡

安政五年、惇忠と旅をした栄一は旅の道中で読んだ漢詩を”巡信紀詩(じゅんしんきし)”に纏めた

◆アクセス◆群馬県横川駅 車で3分

安中宿須藤本陣跡

ふたりが帰り道に立ち寄った安中宿(あんなかしゅく)で、栄一はあとがきを書いたという

◆アクセス◆ 群馬県の安中駅より車で4分(バス「伝馬町」下車すぐ)

内山狭(長野県佐久市)

内山狭(うちやまきょう)は栄一が漢詩を呼んだ場所のひとつ。

漢詩に感銘を受けた地元の人たちによって、内山狭詩碑が造られた

その碑には、栄一が呼んだ詩として、“青天を衝く”の一説が書き残されていた

◆アクセス◆ 中込駅より車で9分(徒歩1時間10分)

コメント

タイトルとURLをコピーしました