2021年2月末の日経225の状況を検証します
前月1月末と比較して、どのように変化したかを比較して検証していきます
日経平均株価1か月の比較
2021年1月末時点での日経平均株価:2万7,663円39銭
2021年2月末時点での日経平均株価:2万8,966円01銭
この1か月でバブル以来の3万円を超えた日もありましたが
2月末頃より下がり、それでも+1,302円62銭
先月より株価が上昇している結果となりました!
米ドル/円は1月末の104円68銭より、現在2月末は106円58銭で引き続き円安傾向です
日経平均株価:銘柄検証
1ヶ月の中で、日経225の銘柄の差し替えはありませんでした
緊急事態宣言下の中でも、日本の株価は変わらずに上昇を続け一時はバブル以来の3万円越えにもなり上昇をし続けました。2月の最終週に2万円を割りましたが、先月と比較すれば未だ高い金額を推移している状態です
この1か月で上昇した銘柄、波に乗れず下降した銘柄、また先月、下がる可能性があると判断した銘柄は実際にはどのように動いたのか検証していきます
前回の比較は下記サイトよりご確認ください。
1ヶ月で上がった上位5銘柄
1位:証券コード9983 ファーストリテイリング
株価現在値:105,000円(前月比:+15,180円)
先月、2020年12月末から2021年1月末の1ヶ月の間で最も下がった企業だったファーストリテイリングが1月末から2月末の間で最も上がった企業となりました
先月、値段が下がって安くなった段階で購入希望者が一気に買ったと見られます
2位:証券コード8035 東京エレクトロン
株価現在値:43,550円(前月比:+3,740円)
東京エレクトロンは、12月末から1月末の1ヶ月間の上昇率でも2位に推移しており、この2か月連続で今年上昇している銘柄に入ってきています
先月の上昇率1,410円と合わせると5,150円となり、この2か月間の間に5千円以上も上昇していることになります
この2、3日下がっていることが気になるものの来期予想も上昇しているためこのまま引き続き上がっていく可能性が十分にありそう、3月の決算発表で株価がさらに動くと予想されます
3位:証券コード9022 JR東海
株価現在値:17,410円(前月比:+2,610円)
緊急事態宣言下でテレワークが進み、交通機関は下降傾向でしたがコロナ収束もみえてきた中
今期最終赤字拡大予想も鉄道利用への回復期待より株価上昇しています
4位:証券コード9984 ソフトバンクグループ
株価現在値:9,895円(前月比:+1,787円)
通信ではなく、投資持ち株会社として中国のアリババ集団などの株を保有していおり、ファンド運用なども実施しています
2020年3月期にはコロナ拡大による株価低迷で最終損益がマイナス9,615億円となっていたが、今期の予想をまだ正確には発表されていないものの株価が戻り過去最高益になる可能性が高いと言われています
5位:証券コード4911 資生堂
株価現在値:7,913円(前月比:+1,124円)
名も知れている化粧品の最大手で、国内外で高級ブランド化を強化しているが、在宅ワークが進み、化粧品への需要が減少している中対応が遅れ2020年12月末の決算発表はマイナス116億円と最終赤字となっていました
コロナ収束が見えてきたため、また需要が伸びると予想され株価が上昇していると見受けられます
また、来期予想では115億円の黒字予想が出されており、黒字転換できる見込み
証券コード | 銘柄名 | 決算 | 時価総額 | PER | 信用倍率 | 最終益 | 今期予想 | 備考 |
9983 | ファーストリテイリング | 8月 | 11兆7,158億円 | 68.4倍 | 0.26倍 | 903億 | 1,650億 | +82.6 先月最も マイナス |
8035 | 東京エレクトロン | 3月 | 7兆981億 | 30.5倍 | 3.17倍 | 1,852億 | 2,300億 | +24.2 |
9022 | JR東海 | 3月 | 3兆5,607億 | 4.94倍 | 3,978億 | -2,340億 | 赤転予想 | |
9984 | ソフトバンクグループ | 3月 | 21兆9,744億 | 1.52倍 | -9,615億 | |||
4911 | 資生堂 | 12月 | 3兆1,652億円 | 274倍 | 0.3倍 | -116億 | 115億 | 黒転予想 |
1ヶ月で下がった5位
1位(最も下がった企業):証券コード6762 TDK
株価現在値:15,240円(前月比:-1,640円)
TDKは先月の最も株価価格が上昇した企業で3位にランク入りしており、1,340円上昇していた分を上回る下降率となっているのが気がかりです
電子部品の大手でHDD向けの磁気ヘッドを取り扱う企業のため、需要は引き続きあるとみられ、来期予想も好調なため、今回は先月上昇した価格への一時的な売り傾向ではないかと考えられます
来月は今月よりも上がるのではないかと予想
2位:証券コード6367 ダイキン工業
株価現在値:20,720円(前月比:-1,385円)
ダイキンは、先月の下降ランクでも3位に入っており、先月のマイナス815円と合わせるとこの2ヶ月で-2,200円と2千円以上も下がっています
ここ数年、最終益を前年度より上げてこれておらず、今期の予想でも前年度よりも下がる見通し
時価総額も大きく利益も大きいため、概ね暫くは問題ないが良いニュースが欲しいところ
3位:証券コード6954 ファナック
株価現在値:26,430円(前月比:-1,025円)
ファナックは、先月最も上昇した企業1位で前月比2,005円も上がっていました
今回1025円下がりましたが、先々月比と比べれば1,000円上がっている状態でもあり
上がった分への売り傾向で調整のための下降だと予想できます
2021年3月期の予想も前年度より15億ほどプラスされる見込みで順調でもあり、今月の決算発表で上がるのではないかと予想
4位:証券コード6976 太陽誘電
株価現在値:5,260円(前月比:-880円)
セラミックコンデンサの世界大手企業です
太陽誘電は、先月最も上がったランクで4位に入っており、1,305円上がっていました
今回880円下がりましたが、先々月比と比べてまだ価格は高く保たれており、また2021年3月期の今期予想では最終益が予想されているため一時的に下がってはいるものの、また上昇するのではないかと予想
5位:証券コード4063 信越化学工業
株価現在値:17,350円(前月比:-825円)
信越化学は、塩ビ・半導体ウエハーで世界トップの企業です
2021年3月期の決算予想が、前年度と比較して300億のマイナスとなる見込み
半導体を取り扱っており需要は伸びている業界ではあるが、決算発表内容によってはさらに下がる可能性もあります
証券コード | 銘柄名 | 決算 | 時価総額 | PER | 信用倍率 | 最終益 | 今期予想 | 備考 |
6762 | TDK | 3月 | 2兆423億 | 26.2倍 | 3.83倍 | 577億 | 760億 | +31.5% |
6367 | ダイキン工業 | 3月 | 6兆3,327億 | 42.2倍 | 2.46倍 | 1,707億 | 1,500億 | -12% |
6954 | ファナック | 3月 | 5兆4,781億 | 59倍 | 1.44倍 | 733億 | 882億 | +20.2% |
6976 | 太陽誘電 | 3月 | 7,201億 | 28.3倍 | 2.6倍 | 180億 | 245億 | +35% |
4063 | 信越化学工業 | 3月 | 7兆5,291億 | 26.5倍 | 4.48倍 | 3,140億 | 2,830億 | 300億ほど マイナス予想 |
前月の予想はどうなったか?【結果】
・予想1:証券コード9983 ファーストリテイリング 予想:マイナス
⇒予想内容:マイナス1位だったファーストリテイリングは、80,730円まで下がる
⇒結果:一時的に売られていただけで、その後大幅に上昇!【予想失敗】
・予想2:証券コード2413 エムスリー 予想:マイナスだが8,313円まで
⇒予想内容:マイナス2位だったエムスリーは、8,313円までは少なくとも下がる下降傾向
⇒結果:2月26日、一時8,185円となり予想を下回る結果だったが、26日8,425円着地となって戻っていた【予想通り】
・予想3:証券コード6367 ダイキン工業 予想:マイナス18,880円まで
⇒予想内容:マイナス3位だったダイキンは、21,560円で下げ止まらない場合には18,880円まで下がる可能性がある
⇒結果:2月26日に20,635円が最も低く、20,720円着地で今月も2番目に下がった企業としてランク入りしました。前回予想した21,560円を大幅に超えており、今月の決算発表後にさらに下がり18,880円になる可能性が先月より高まっている。ただ18,420円近くまで落ちた段階で一時的に上がるか平行線になるのではないかと予想する。【概ね予想通り、来月で予想している価格まで下がる可能性が高い】
予想4:トヨタ自動車は6,980円まで下がる可能性が高い
⇒結果:2月末時点の現在値価格は7,813円で上昇していた【予想失敗】
予想5:証券コード4751 サイバーエージェント 予想:4,800円まで
⇒予想内容:5,370円までは下がり、さらに4,800円近くまで下がる可能性もある
⇒結果:2月末の現在値は6,420円であり、前月比と比べて-150円だけだった
相変わらず下降傾向にはあるが、傾向はゆるく今期プラスの決算予想が出されているため、4,800円まで落ちる可能性は低い 【予想失敗】
3月末は多くの企業の決算時期!4月から続々と決算発表がされる!
日本では多くの企業が3月末決算のため、残り1ヶ月で最終利益が確定されます!
決算発表は4月末以降からになりますが、各企業の今期の予想をしてどのような決算発表がされるのか楽しみに待ちましょう!!
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