~カネミ油症の現状~

時論公論
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半世紀以上前に発生したカネミ油症
今も次世代に影響を残す健康被害の実態はどんなものなのでしょうか

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2月4日時論公論~国内最大の健康被害を起こしたカネミ油症

カネミ油症とは

1968年、福岡県北九州市の企業が製造した食用の米ぬか油に有害な化学物質PCBなどが混入し、約1万4千人以上が健康被害を訴えたとされているカネミ油症で、国内最大規模の食品公害とも言われている

カネミ油症の原因となったPCB

PCBとは、ポリ塩化ビフェニルのことで
電気設備などに5万トン以上使用されていた

原因の経緯

1968年:カネミ油症
(米ぬか油を食べていた人たちに激しい皮膚炎など健康被害が多発した)
製造過程中にPCBなどが過熱してさらに毒性の強いダイオキシン類を発症したものが混入していたと考えられる
1972年:PCB製造は中止されたが、有害物質の焼却方法に反対意見が強く焼却できずに長く残されていた

2000年代になり国が出資した、PCBの無害化処理ができるようになり、現在も処分を続けているところである

カネミ油症は次世代にも影響し、健康被害に今もなお苦しんでいる人がいることで課題が残っている

カネミ油症の症状

・皮膚症状:黒い吹き出物

・カネミ油症の子どもの皮膚が黒い

・頭痛/倦怠感

・鼻血、せき、たん、手足のしびれ、腹痛

・月経異常、がん・動脈硬化のリスクを上げる

カネミ油症の治療法が今も確立されていないことも課題です

国の支援

2012年:救済法成立(国が健康実態調査の支援金)したが、健康被害を届けた人は1万4千人もいたにもかかわらず、2,300人程度の認定患者しか支援を受けることができなかった

2021年1月30日:国と原因企業、患者の三者協議が実施された

実際にカネミ油を食して健康被害を被った人だけでなく後に生まれた子どもへの影響も調査されることになった

次世代へ続く影響の調査を国が研究費を出して調査するのは初めてのことである

現在の主な認定基準

・この油の接種者

・特徴的な症状

・血中の化学物質濃度

  ⇒次世代では症状は重くても濃度は低い人が多い

被害者への差別や偏見により言い出すことができず、苦しんでいる人がまだまだ多いようです
また、口にした親が高齢化して、今も影響が残った孫の状態では健康被害を解明することがより難しくなっているようです
コロナもそうですが、治療方法がない現状をなんとか解明していってほしいです

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